子供のお金の価値観は親と極端に違う
あるSSを見て、「ああ、相当な刑罰だな、当人にとっては」と思った刑罰がある。というか、えげつない。きっとさやかはそれ相応のことをしたのだろう。
(元のSSは思い出せない・・・あたしって、ホントバカ・・・)
SSの概要
(クラスメートのほむらが怪我をした。ほむらと一緒に行動していたとき、ほむらが全知1か月程度のけがをした)さやか母「門限を設定しないってのは、あなたを信用してのことだったんだよ」
さやか「・・・反省してます」
さやか母「反省の色を見せるのは、態度でしてほしい。今持ってる必要最低限のものを除いてすべて捨てなさい。最低限の服、勉強道具以外のもの。携帯とか、ゲームマンガ服とか、お金も全額没収ね」*1
「ゲーム・漫画・所持しているお小遣い全部捨てる」
内容からすると反省させるためだろうが、それなら一旦没収でも良かったのだろう。
捨てるとなると、それらによって築かれてきた関係も同時に喪失することになるし、思い出もまたしかり。
客観的に見れば、ゲームや漫画は、新品なら全部で10万円くらいはする。さらに、ゲームを友達と一緒にやっているという関係もプライスレスの価値はある。小学生ならゲームはコミュニケーションの媒体としての価値もある。
そのうえ、小学生や中学生はバイトできず、平均的な家では大金を入手することは困難であろう。週100円くらいのお小遣いでは、1年ためてやっとゲームカセットを1つくらい買えるほどで、それに誕生日プレゼントやお年玉を組み合わせなければならない。これを5年くらい貯めて、たかだか15万円分くらいにしかならないだろう。その15万円くらいのお金のうち、お菓子代やおでかけ代で30%くらい消えると仮定して、せいぜい10万円。
その10万円は、正社員なら1か月足らずで稼げる額。それを子供は5年で「稼いでいる」。それだけあれば、会社では3000万ちかく稼げるだろう。
※お年玉は1万円、会社の賃金は400万円として計算
ここから考察すると、さやかは、大人のお金に直すと車1つぶん以上取り上げられたことになるだろう。大人ならすぐにでも買えるだろうが、さやかには大ダメージ。厳密な計算ではないにしても、すべて取り上げのインパクトは大きい。
しかし、お金の価値の差のギャップが、子どもたちと大人たちの間にある一種のギャップが生じているのは間違いないだろう。ゲームを取り上げたりすることは親にとってはたやすい問題でも、子どもにとっては死活問題かもしれない。
さやかママは、この動画のようなことをしたのだろうか。
そんなことをしたら、将来さやかはひねくれた子供になるかもしれない。
一時的に、でもよかったはずなのである。
まとめ
子どものお金の価値は、可処分所得の圧倒的少なさから、小学生であれば大人のお金×50、中学生は×10程度として考えること。*1 ほむらは怪我をしても、すぐ回復する設定だったね。たぶん。